この時期美味しいのが虹鱒
名前どおり独特な七色に光る姿が美しい
頭から尻尾に向かいすっと走る桃色の縞
全身に散らばる斑点との美しい調和
見てるだけで美味しさが眼と胃に届く
Copyright © Yoshiko Takatsuka. All rights Reserved. 無断転載を禁止致します
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この時期美味しいのが虹鱒
名前どおり独特な七色に光る姿が美しい
頭から尻尾に向かいすっと走る桃色の縞
全身に散らばる斑点との美しい調和
見てるだけで美味しさが眼と胃に届く
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父が他界して五年余りの時が流れた
一緒に暮らしたのは私が七歳まで
別の人生を歩み始めた父が亡くなる三十年ほど前から
お盆か暮れのどちらかに
地方の名産物を送ってくるようになった
美食家の父らしくどれも一級品で極上の美味しさだった
桃やメロン、さくらんぼ、それと伊豆に住んでいたせいもあり
魚は日持ちのする金目鯛の煮付けや鯵の干物
金目鯛の煮付けは味が甘すぎて私の口には合わなかったが
鯵の干物は絶品だった
お陰さまで魚の美味しさを存分に味わった
父からの贈り物が届かなくなってから六年目の夏が来る
今回描いたのは鯵ではなく鯖の一夜干し
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以前、魚の水彩画を集めたCD販売したことがありました
その頃には既に、町の魚屋さんがだいぶ無くなっていて
丸ごとの魚一本を見つけるのが困難で
行く先々の駅で魚屋さんを探して歩き回っていました
ある日、打ち合わせの帰り、都会の大通り沿いに面した小さな魚屋さんで
見つけたのです
描きたいと思っていたア・ナ・ゴ
もちろん頭の付いたそのままの姿、感動!
思わず「穴子2尾ください」
と言うと、お店のお兄さんは2尾をするっと持って
すぐにまな板の上で頭を切り落とし身を開こうとしたのです
慌てて「すいません。そのままでお願いします
すると怪訝な顔で私を見て「このまま?」「はい」
と答える不審な顔で私に2尾の入ったビニール袋を渡してくれたのを
今でも思い出します
絵を描いた後は、自分で捌いて甘辛く煮て頂きました
セピア色のトーンで描いた穴子です
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