ぶんぶく茶釜*
魔法の筆の旅行の楽しみは
その土地の民芸品を買うこと
紬やガラス、和紙、調理器具、蝋燭など持ち帰った品を
思い出と一緒に大事に使うのが趣味
随分前のことになるが、冬の福島を訪れたとき
南部鉄瓶が欲しいと思い、のぞいた民芸店で一目惚れした品は
たぬきが茶釜に化けた昔話が急須になって飾られていた
そのユーモアのあるアイデアに思わず笑ってしまった
姿もいいが、こぶりで使い勝手がとってもいい
時には花を生けたりもする
今回は紫カッコウアザミを活けてみた
使い込んだ鉄色にはどんな花の色もよく映える
Copyright © Yoshiko Takatsuka. All rights Reserved. 無断転載を禁止致します