近所にずっと前からある古い市場
コンクリートの床が雨降りの後みたいにいつも湿っている
名前はマルイマーケット、ずっと変わらない

トンネルのような薄暗い入り口を入ると以前は八百屋さん、肉屋さん
乾物屋さん、魚屋さん、お菓子屋さんといろいろな店が両脇に並んでいて
裸電球が眩しかった

今でもフロアーは1階しかない

時の流れに押されいつの間にか居酒屋が軒を並べるようになった

一番奥にあった魚屋さんだけが昭和のまま商売を続けている
私の住む街はなぜか魚屋さんだけはスーパーに負けないでいくつか残っている
その中でも一番新鮮ないい魚が手に入るのがこの奥のお店

小料理屋さんの板長が仕入れに来るほど評判がいい

種類も豊富で賑やかに並ぶ魚たちに彩りを添えるのがヒバ
緑色が魚の新鮮さを引き立てている。

魚のイラストを描いて脇にちょこっとヒバを書き足すだけで
魚が生き生きと見えてくる、永遠の名脇役

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冬にひときわ鮮やかな実とくれば南天
真っ赤な実が駅までの長い道乗りに彩りを添えてくれます

子供の頃、雪が降ると外に飛び出し雪合戦をした。
最後に必ず作った雪兎
耳は南天の緑の葉、目は赤い実
出来上がりに満足すると
融けないように冷蔵庫にしまって冬の間の宝物

扉を開けて製氷室をのぞく度に小さくなって
とけてなくなる頃、春が来ていた

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ラジオのニュースで、あちらこちらから雪の便りが届くと
街は華やかなクリスマスムードいっぱいです
魔法の筆はハロウィンには燃えないけれど
クリスマスは張り切ります
家にお気に入りのクリスマスリースとサンタのイラストの絵を飾りました

今年作ったクリスマスカードです

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