高塚由子 の 水彩画 魔法の筆

風景 花 野菜 果物 魚 動物といろいろな 水彩画 イラスト ずっと描いて来ました これからも描き続ける 魔法の筆 高塚由子 のブログです

お問い合わせ / 水彩画一覧 / 魔法の筆 PROFILE /

六年目の夏*

父が他界して五年余りの時が流れた
一緒に暮らしたのは私が七歳まで


別の人生を歩み始めた父が亡くなる三十年ほど前から
お盆か暮れのどちらかに
地方の名産物を送ってくるようになった


美食家の父らしくどれも一級品で極上の美味しさだった
桃やメロン、さくらんぼ、それと伊豆に住んでいたせいもあり
魚は日持ちのする金目鯛の煮付けや鯵の干物


金目鯛の煮付けは味が甘すぎて私の口には合わなかったが
鯵の干物は絶品だった

お陰さまで魚の美味しさを存分に味わった


父からの贈り物が届かなくなってから六年目の夏が来る


今回描いたのは鯵ではなく鯖の一夜干し

仕事絵,高塚由子の水彩画,鯖,サバ,干物,素材,Yoshiko Takatsuka,watercolor

Copyright © Yoshiko Takatsuka. All rights Reserved. 無断転載を禁止致します

やっと出会えました*

以前、魚の水彩画を集めたCD販売したことがありました
その頃には既に、町の魚屋さんがだいぶ無くなっていて
丸ごとの魚一本を見つけるのが困難で
行く先々の駅で魚屋さんを探して歩き回っていました


ある日、打ち合わせの帰り、都会の大通り沿いに面した小さな魚屋さんで
見つけたのです


描きたいと思っていたア・ナ・ゴ
もちろん頭の付いたそのままの姿、感動!


思わず「穴子2尾ください」
と言うと、お店のお兄さんは2尾をするっと持って
すぐにまな板の上で頭を切り落とし身を開こうとしたのです


慌てて「すいません。そのままでお願いします
すると怪訝な顔で私を見て「このまま?」「はい」
と答える不審な顔で私に2尾の入ったビニール袋を渡してくれたのを
今でも思い出します


絵を描いた後は、自分で捌いて甘辛く煮て頂きました


セピア色のトーンで描いた穴子です

仕事絵,高塚由子の水彩画,穴子,アナゴ,旬,素材,Yoshiko Takatsuka,watercolor

Copyright © Yoshiko Takatsuka. All rights Reserved. 無断転載を禁止致します

常に三種類*

和食党の魔法の筆は
いつもお味噌は三種類常備


仙台みそと八丁味噌と信州味噌
それぞれ味に個性があっていつも三種類並べて置いてある


気分や作るもので使い分けるのも楽しい
それぞれを混ぜ合わせると別の味が生まれるのもまた楽しい


お味噌三兄弟

仕事絵,高塚由子の水彩画,ズッキーニ,夏野菜,旬,素材,Yoshiko Takatsuka,watercolor

Copyright © Yoshiko Takatsuka. All rights Reserved. 無断転載を禁止致します