いつも通る道に
古木の桜とブランコと滑り台と小さな花壇のある公園がある
どこの街にもある普通の公園が
桜の季節になると別世界に変貌する
小さな公園の空を埋め尽くすように伸びた枝の桜が満開になる日を
私は毎年飽きもせずに待つ
満開の夜、
公園の真ん中にある滑り台に昇ると
桜色に染まった海に浮かんだような気分
さざ波のように咲き乱れた一面の桜の中に体を沈める
下から見上げる桜も美しいが
桜の花は見下ろすのも美しい
田舎の一軒家さんのからも桜の便り
名前は陽光桜(陽光桜)
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